- Xサーバーはnginx(エンジンエックス)
- ColorfulboxはLiteSpeed
をそれぞれ採用していて、最近は「LiteSpeedの方が速いよ~」なんて声もちょこちょこ聞きますよね?
というわけで、実際にXサーバーとColorfulboxの両方に全く同じWordPressブログを入れて、速度比較してみました。
何度か測るうちに意外過ぎる展開でズッコケたので、共有していきます。
XサーバーとColorfulbox、WordPress表示速度比較(モバイル編)
今回、最新のWordPressサイトと古いWordPressサイト、それぞれをPageSpeed Insightsで計測してみました。
- サイト1(WordPress5.8, Affinger6, NativeLazyLoad, WebP)
- サイト2(WordPress5.2.11, Simplicity2, Lazyloadなし)
全く同じ条件になるように、どちらもアクセスを流してないコピーサイトで計測しました。
それぞれどちらが速くなったかを見ていきましょう。
複数回測定し、それぞれのベストスコアで対決します。
最新WordPressを入れたサイトのモバイル速度比較
新しいバージョンのWordPressを使ったサイトで、全く同じセッティングで比べた所、XサーバーがColorfulBoxに4点リードしてました。
Xサーバーの方がColorfulBoxよりモバイル表示はやや速い印象です。
LiteSpeed ONでカラフルボックスは加速するのか?
しかしカラフルボックスは、LiteSpeedCacheというLiteSpeedサーバー専用プラグインを使ってこそ真価を発揮するので、LiteSpeed機能をONにして、再度速度を計測してみました。
↓
確かにLiteSpeed Cache連携でColorfulBoxのスコアは53→54と1上がりました。
が、Xサーバーのベストスコアには及びませんでした・・無念。
古いWordPressサイトでモバイル速度比較
では、今度は、古いテーマのWordPressサイトで表示速度を比べてみます。
Lazyloadも使ってないので、画像読み込みパワーの違いももろに出るはず!
モバイルスコア | |
Colorfulbox | 58 |
Xサーバー | 49 |
なんと、今度は、ColorfulBoxがXサーバーより9も良いスコアに。
LiteSpeedをONで、予想外な展開に・・
では、今度は、LiteSpeedCacheをONにして、さらなるカラフルボックス加速を試してみます。
モバイルスコア | |
カラボLSなし | 58 |
カラボLSあり | 55 |
え!?なぜか、LiteSpeedのキャッシュ機能をONにしたところ、モバイルスコアが下がってしまいました。そんなアホな(爆)。
ちなみに、LiteSpeedCacheには、モバイルページ専用の設定があり、レスポンシブデザインではなく、単純にモバイル向けのページとして作ったものを高速化する設定もありました。なのでそれをONにしてみたところ・・
カラボ+LSモバイル設定 | 45 |
さらにモバイルのスコアが下がりました(爆)。
*ちなみにPCのスコアは全く変化ありませんでした。
テーマによってはLiteSpeed Cacheは使わない方が速い
正直これには使ってるWordPressテーマとの相性もあります。
WordPressテーマ自体に高速化設定がある場合は、機能がバッティングしたりもあるので、
テーマ側の設定を優先して、LiteSpeedCacheは使わないのもありって事です。
今回使ったテーマは特にキャッシュ設定などはない古いテーマなのですが、なぜか速度が落ちました(爆)。
LiteSpeed CacheプラグインはXサーバーでも使える?
ちなみに、LiteSpeed Cacheプラグイン自体は、nginxなどのサーバーでも使えると書いてあります。LiteSpeed専用の設定が使えないだけで、他のキャッシュ設定は使えるとの事。
しかし、実際にXサーバー側でLiteSpeed CacheをONにしたところ、すぐにバグが出たので停止しました。新WPサイトの方ではコンテンツキャッシュOFFならバグは出ませんでしたが、スコアは上がりませんでした。
別のキャッシュプラグインONで対決したら、え?!
じゃあ、LiteSpeed Cache以外のキャッシュプラグイン使ったらどうだろうという事で、
以前からよく使っていたAutoptimizeという高速化プラグインをこの古いサイトに入れて測ってみました。すると・・
モバイルスコア | |
カラボ(通常) | 58 |
Xサバ(通常) | 49 |
カラボ+Autop | 63 |
Xサバ+Autop | 63 |
なんと、XサーバーとColorfulBox、Autoptimizeをどちらも使用したら全く同じ数値になりました。
どちらもモバイルの速度が63と5以上良くなってます。
LiteSpeed Cacheプラグインよりも良い結果という、今までのはなんだったんだ・・という結果に。
XサーバーとColorfulBoxのモバイル速度対決の結論
- 新WPサイト同士では、ややXサーバーが勝っていた
- 旧WPサイト同士だと、キャッシュプラグインなしなら、ColorfulBoxが勝っていた
- 旧WPサイト同士で、キャッシュプラグイン使うと、速度に違いはなかった
実際の体感速度の違いは?
実際、スマホでキャッシュ削除した後に、サイトを表示させてみて比べてみたのですが、
やはり速度に違いは感じませんでした。
ただ複数回チェックしてると、「あれ、カラフルボックスの方が速くね!?」って感じた時もありました。
XサーバーとColorfulbox、WordPress表示速度比較(PC編)
では、今度はPC表示の場合の速度を比べてみましょう。
サイト1(新Wordpress)
新しいWordPressを使ったサイトでは、ベストスコアでは同点でした。ただ、Xサーバーは95や96が頻繁に出るのに対して、カラフルボックスは安定的に97を出していたので、カラフルボックスやや優勢と感じました。
サイト2(古いWordPress)
PC | |
カラボ | 98 |
Xサバ | 97 |
古いWordPressサイトで速度比較した場合は、ColorfulBoxが1点リード!
PC表示ではややカラフルボックスの方が速く表示されるようです。
LiteSpeedをONでカラフルボックスをさらに加速した結果
サイト1(新WordPress)
LiteSpeed CacheをONにする事で、カラフルボックスは97→98にスコアアップ。Xサーバーよりわずかとはいえスピードが出ている事が分かりました。
サイト2(古いWordPress)
PC | |
カラボ(通常) | 98 |
Xサバ(通常) | 97 |
カラボ+LS | 98 |
古いサイトの場合は、LiteSpeedをONにしても速度に違いは出ませんでした。もともと速いので、これ以上加速できなかったのかもしれません。
XサーバーとColorfulBoxのPC速度対決の結論
僅差とはいえ、PC表示では、カラフルボックスの方が安定的により速く表示できていたというのが結果でした。
WPテーマによっては、LiteSpeedCacheを併用する事で、さらに速くする事もできました。
ColorfulBoxは大量アクセス時も速いのか?(メモリ問題)
「LiteSpeed採用サーバーの方が速い」みたいな噂が一時期飛び交ってましたが、実際は「大量のアクセスが来た時に捌く事に長けているのがLiteSpeed」というのが正しい解釈と言えます。
なので、LiteSpeedを採用しているColorfulBoxは、大量アクセスがあるサイトでも、高速表示し続ける十分なパワーがあると言えます。
しかし、1つ難点があります。それは、もしあなたが3サイト以上など、複数サイトを1アカウントで運営している場合、メモリが足りなくなるという問題です。
というのも、Xサーバーと違って、ColorfulBoxはメモリ割り当てが明確に区切られていて、複数サイトを運営していると、メモリをあっという間に使い切ってしまうという問題があるからです。
大量アクセスを捌く力で、仮にLiteSpeedの方がnginxより優れているとしても、
メモリが不足してしまっては、結局先にサイトが落ちてしまうでしょう。
この辺は大量アクセス時にメモリを融通してサイトダウンを極力避けてくれるXサーバーの方が優れているといえます。
この点については、こちらの記事で詳しく解説しています。
→ 評判のColorfulBoxからXサーバーにやっぱり戻した理由。
XサーバーとColorfulBoxどっちが速い?結論
- モバイル表示ではXサーバーがやや速い
- PC表示では僅差ながらColorfulBoxの方がやや速い
という速度計測結果になりました。
と言っても僅差過ぎて「体感は一緒」なので、「サーバーを引っ越したらアクセス増えた」となるのは難しい所だと言えます。
ただ、あなたが1サイトだけ大量アクセスがあって、そのサイトのみサーバー引っ越ししたいのであれば、ColorfulBoxはLiteSpeedを採用している上、メモリも十分足りるので、アリと言えます。
ColorfulBoxはhttp/3に対応済みなため、近い将来さらに加速!?
今回結果はほぼ同じでしたが、実はColorfulBoxはhttp3という新規格にすでに対応済みです。
実際にhttpsのWordPressサイトをチェックしてみると、QUICとhttp/3サポート済みと出ます。
http3は特に外部呼び出しの高速化に優れていると言われていて、例えばGoogle AdSenseのような、サイトを遅くする外部コードを使ってる場合などは、特に高速化の恩恵を受けられる可能性が高まります。
ただ、現段階ではまだまだブラウザ側がhttp3規格に対応できてないため、
この恩恵を受けれてないのが現状です。
そして、現段階ではLitespeedサーバーではhttp3化できるものの、Nginxでは対応できてないため、Xサーバーはhttp3には未対応です。
そう考えると、http3が近いうちにもし普及すれば、速度計測結果はColorfulBoxに軍配が上がるかもしれませんね。
カラフルボックスは、半額近い割引になるクーポン配布を頻繁にやってるので、そういったクーポンを使う事で、Xサーバーよりも安く運営する事も可能になります。
また無料お試し期間が30日間もあるので、実際にアクセスを流してみて、速度やメモリを確認してから契約できるので安心です。
↓
ColorfulBox公式ページ(クーポンと無料お試し30日を今すぐチェック!)
逆に1アカウントで3サイト以上など、複数のWordPressサイトを運営してる場合は、メモリ不足という問題があるので、メモリが柔軟なXサーバーの方が常に安定的に高速表示できて安心です。
↓
エックスサーバー公式ページ(無料お試し10日間と、割引キャンペーンを今すぐチェック!)